とんぼ日記

拍手コメのお返事や更新の記録、とんぼからのお知らせのページです。過去の日記へのリンクは、サイトマップにもあります。更新が告知されているのに前と変わらないように見える時は、一度リロードしてみてください。

フローラのことを想ってくださいますか(4/18)

ダイの大冒険二次創作「捏造魔界編」第四話「旅立ち」アップしました。今回もデ・ジニュアール家の初代さま作成のアイテムで乗り切りました。もう足を向けて寝られません。「獄炎の魔王」当時のハドラーが竜王ライクなことが原因で、なんとなくアバン先生にDQ1の勇者を重ねてしまいます。姫君の名前もフローラ/ローラと似てますので。DQ1の攻略本によると「王女の愛」の英語名はRola's Loveだそうです。さて遠距離会話用の「王女の愛」があったとして、それじゃなんで長い冒険の間、そんなアイテム使わなかったのよ?と自分で自分につっこんだあげく、こんな設定になりました。ホープチェスト、名家の女子の結婚に備えて品物を入れておくための収納箱に入っていたので、フローラが結婚するまでその存在が知られていなかった、です。本当は新婚家庭で使うリネンや銀のお皿などを入れておくのだとか。

女の子つながりでもうひとつ。三話四話ではレオナとマァムのお話が入りました。ダイ大本編ではこの二人、親しい場面はそれほど多くないと思うのですが、まあ少年漫画なんでそんなものだと思います。それなら二次で二人のお話を書きたいではないですか。これはまったくとんぼの勝手な妄想なのですが、なんとなくマァムに「風の谷のナウシカ」の主人公、レオナにクシャナ姫のイメージをもっています。価値観が異なる二人が互いを認め合う、みたいな感じが理想です。レオナさんの提唱する「勇者地上定着計画」はあとから出てくる予定。今月は明日がVジャン発売日と聞きました。「獄炎の魔王」楽しみです。

拍手御礼(4/13)

>拍手画面が~の方、むしろ、あの画面をずっとほっといてすいません。じつは、くま花束の写真はとんぼが撮っております。たくさん拍手ありがとうございました。

脳内で放映中(4/11)

ダイの大冒険二次創作「捏造魔界編」第三話「マァムとレオナ」アップしました。今回はアップ時間が遅くなりましてすいません。もともとがアニメ「ダイ大」が終わってしまうのが寂しいというだけで始めたもので、なんとなくこの二次創作も、とんぼの脳内で配信しているアニメ続編みたいな気がしています。白状しますが、とんぼの気に入りの気晴らしはこの続編アニメのOPやEDを脳内でつくること。好きな曲を選んで好きな絵と動きを妄想したりしています。……いいじゃん。脳内で完結してるから誰にも迷惑かけてないし。もうひとつ言うと声がわかっているので非常にやりやすいです。そんなわけで「捏造魔界編」毎週木曜夜不定時、とんぼの脳内で絶賛放映中。不定時なんで、ちょこちょこアップの時間が変わります、すいません。

それから、アクセスカウンタを見る限り、「捏造魔界編」始めてからこのサイトへのご訪問がたいへん増加しています。ひとり寂しく放映してひとりだけで視聴している、という状況もやむなしと思っていましたが、誰かがどこかでいっしょに見てくれると思うととても心強いし、うれしいです。まだ三話目ですが、拍手ボタン押してくださった方、何も言わずに読んでくださった方も、どなたか存じませんが心からありがとうございます。

頭がバーン、てなって(4/4)

ダイの大冒険二次創作「捏造魔界編」第二話「地底魔城」アップしました。地底魔城は「獄炎の魔王」のほうで最近よく見ていたので、地名とか出せてうれしかったです。こちらではすっかり兵どもが夢の跡という感じで、廃墟ないしは古戦場みたいになっているという設定です。もちろん公式には地底魔城の裏口なんてありません。けれどもしあったら、それを知っているのはヒュンケルだろうと思います。ヒュンケルさんも「捏造魔界編」のハードルのひとつです。「二度と戦うことはできない」という設定から戦士復活まで、長いですががんばって書こうと思います。

実はこのところ、配信で「ブレイバーン」を見ていました。まだ二話目ですけど。ちゃんと一話アップができたら見たいと思っていたリストのひとつです。(あとは「ダンジョン飯」と「フリーレン」ですが、「フリーレン」のほうは脳内の声がバグるのでちょっと後回しの予定。)楽しみだったし、今までネタバレ回避につとめてきまして、電波だろうが何だろうが、まず自分の身で浴びてみないとわからない。それで一話目の熱量に圧倒されたんですが……いやバディもの好きだけど……なんだこりゃ……となってます。「ブレイバーン」に関しては、なぜかネット上で見る感想が、ごく抑制された口調、じゃなければ悲鳴のどっちかでした。どうりで……。これから三話め、いってくる……。

捏造魔界編スタート(3/28)

ダイの大冒険二次創作「捏造魔界編」第一話「魔界震撼」アップしました。なにせ長丁場でして、第一話は状況説明と主要登場人物の登場のみとなりました。冒頭は魔界にいる冥竜王ヴェルザーin石像から。どうしてダイが五年も帰ってこなかったのか、は魔界編の最初のハードルですが、「ダイはその間ヴェルザーに捕獲されていたので意識がなかった」説を取っています。今回ダイの輝聖石が登場しました。アニメとマンガの最終回を読み返しましたが、あのときダイの持っている「アバンのしるし」が最終的にどこに行ったかは分かりませんでした。でも、決闘の時は着ていた上着が落下したときはなくなっていたので、服といっしょに落ちたのかなと思ってます。

次回のお話でダイの行先を魔界と特定する予定。ネタを割ると、地底魔城には魔界へ通じる旅の扉があった、という設定です。が、ハドラーは今さら魔界へ戻るつもりもなく、旅の扉は長年放置されてきました。が、そのことを、ハドラーの次の地底魔城の城主は知っているのでは。なんていうお話になります。考えただけでも先は長い……。

拍手御礼(3/23)

>ついにはじまる!の方、待っててけれ?後悔はさせないだよ!
ごくうさっぽいコメントありがとうございます。微妙にチチさんぽく御礼してみました。モチベ上がりますね。がんばります。

究極奥義(3/21)

ダイの大冒険二次創作「捏造魔界編」、次回予告アップしました。ホームから、または「捏造魔界編」目次からおいでいただけます。一週間後の28日からスタートです。よろしくお願いします。以上更新報告終わり。

さきほど「獄炎の魔王」最新話見てきました。ダイ大本編から、ハドラー戦の最後に無刀陣が来ることはわかっていました。わかっていたけど、めちゃくちゃかっこよかった。闘気を限りなく無に近づける、というのはとんぼのような凡人の理解を超えた状態です。が、足元の敷石以外すべてが空白になった一ページ大の背景、なんの力みもなくただ立つアバン、という姿から「無刀陣」を、理解できなくても想像することができました。荒い呼吸、地下空間を吹き抜ける風の音、ハドラーの歯ぎしりまで。そしてオールドファンは知っているじゃないですか、この後何が起きるのかを。

とんぼがダイ大本編獄炎ともに感じるのが、このメリハリの快感です。限りなくゼロから、一気に最大まで高めるという美学です。背後へふっとんだアバンの動きの躍動的なこと。片手を伸ばして床につけ、そこから一瞬で反撃に転じている。たぶん、剣を放置する場所も考え抜かれていた、と思わせられます。つかんで引き抜くだけでアバンストラッシュの始動位置に剣がおさまるようにできているんですから。

勇者の危機にパーティの幻が助けに来てくれるあたり、嬉しかったです。(ロカも含めて、全員生還でしょうか!)本編でもそうなんですが、最後の闘いが勇者対魔王の一騎打ちになると、仲間たちの想いの行き場を考えてしまいます。でも、一緒に戦ってくれてる、少なくとも勇者がそう思っていられるなら最高ですよ。

この一撃にすべてを込めて。

やっぱ勇者はこうでないと、と思って読みながら顔が笑ってしまってしょうがなかったです。あの、この次から勇者の凱旋になるんですね。とんぼとしてはここからのほうが感情のジェットコースターのような気がしています。

目次つくった、この次予告(3/17)

「ダイの大冒険二次・捏造魔界編準備ページ」を更新しました。各パーツにわけて順序とサブタイトルを固定し、なんとか目次にこぎつけました。その結果、四十話ほどになりました……。ほんとにすいません、長いです。しかもとんぼだけが楽しい、というね……。準備ページには、この日記の一月と二月に書いたダイ関連の記事もつけたしました。ほんとに捏造魔界編が始まったら削除する予定です。

あとはアップするだけなんですが、近日中に次回予告ページを造ります。前回「ホメロス戦記」を書いたときにこの予告が大変で次はやめようかと思ったんですが、うまくできると最高に楽しいので、やっぱりやります。実は四月から私生活のあれこれが変化します。三月末は予測のつかないところが多いのですが、三月のうちには絶対第一話始めたいです。よろしくお願いします。

★↑の準備ページ更新がホームに告知されていませんでした。3/18訂正しました。

拍手御礼(3/10)

>先輩ヅラしてる~の方、読んでくださってありがとうございます。それと、いっしょに鳥山先生を悼んでくださっておそれいります。とんぼはちょっと立ち直ってきました。

ブラウンをリーダーにした王妃親衛隊「クイーンガード」、これはありじゃないかという気がしてきました。後世の歴史書に王妃の親衛隊が出てくるときは、「グランバニアの貴族の子弟から王妃に絶対の忠誠を捧げ、しかもハンマー使いの名手ばかりをそろえて親衛隊とした。なぜか自分たちをモンスターだと名乗っていたもよう」みたいな伝説に化けていたらおもしろいかな、なんて。いやご指摘の通り、世紀末女王伝説もありですね。楽しいコメントで元気づけていただきました。ありがとうございました。

世界と一緒に泣いた日(3/9)

DQ5系二次創作「ハンマー無双」をアップしました。小説一覧⇒DQ5系小品集からご覧いただけます。3/8がネット上の「デボラの日」だったので、三嫁それぞれのシンボルモンスターとしてフローラにホイミスライムを充て、デボラにはブラウニーを選びました。さてこの日の昼頃にSSをXにアップして、そのときに鳥山明先生の訃報に接しました。もう茫然としてしまって、やることすべてからリアルな感覚がはぎとられたような感じでした。すぎやま先生が亡くなったときに永遠の物事などないんだとわかったつもりでいたのですが、あまりに早く、突然でした。過去にいろいろと辛かった時に、ドラクエとDBの煌めくような輝きにとんぼは確かに救われました。感謝してもしきれないです。昨日と今日、世界を訃報がかけめぐり、悼む声がわきあがるのを聞きました。泣くのは心の栄養になるそうですが、もう少し泣いて、それからまた進んでいこうと思います。

拍手御礼(2/22)

>いつも楽しく~の方、いらっしゃいいませ。いつも見ていただいておそれいります。とんぼが書いてるのは自分の夢見た妄想なんですが、同じ夢を見てもらえたことがほんとに嬉しいです。応援確かにいただきました。ありがとうございました。

ハドラー立志編(2/22)

今回の「獄炎」は、若ハドラーさんでした。どことなく(DBの)ピッコロさんのイメージがありますし、DQM3の若ピサロさんも思い出します。やせっぽちとか言われてますが、これがあの超魔生物、筋肉魔神に進化するかと思うと胸がときめきます。でも熱い魂は野心に燃える若き日からずっと変わってないのもいい。

若ハドラー@魔界のシーン、腕や足に鱗状のものが見える、と思ったんですが、手や足の先は人間と大差のない状態だったので、おそらく防具か何かだったのだろうと思います。で、やっぱり刃の類を装備していない。ハドラー@本編の武器は覇者の剣ですが、自分の体の一部にしてはいましたが柄を握って振るうシーンはついぞなかったと思います。この件、ハドラーは武闘家系統なのだろうと考えていました。が、もしかしたら特に誰かに師事したこともなくケンカを繰り返して成り上がったストリート系、みたいに考えたらそれはそれでいいかも、と思ってしまいました。ストリートスタイル、ないしは学ラン若ハドラーとか、よくないですか……。あと、一種の“上がり”として極道スーツとか、逆を行ってタンクトップ+コンバットパンツに野戦用ブーツとか。

ストリートからの連想ですが、実はハドラーのポジションて「反骨」ではないでしょうか。登場が魔軍司令という敵軍のボスキャラなのでそれまでイメージしていなかったのですが、本編後半、お話が大魔王バーンとその家臣対勇者ダイパーティという構図を取ると、そのどちらにも属さないハドラーと親衛騎団チームの位置がうまくおさまらない。でもそのポジションを「反骨」と考えるとなんとなくしっくりきました。

そう言えばさきほど挙げた手足の防具?ですが、鱗のある皮を手と足に巻き付けているという感じでしょうか。しかし、もし防具なら手指の先をカバーしそうですが、手首の先、足首の先はむきだしでした。防具ではないのかも。だったらあれは何だったのか?考えたのは、あれは若ハドラーさんが自力で倒した魔界の生き物の皮でトロフィーのように身につけていた説。または一種の動物崇拝としてその生き物の神聖性や力を身につけるために装備していた説。というのも、あの鱗のある皮、ドラゴンではないかと思うのです。本編の魔軍司令ハドラーが異様に竜の騎士を恐れるあたり、もともとドラゴンを畏敬していたところがあるのかもしれないとか思いました。

「獄炎」はいろいろなキャラの本編以前の姿が見られるので嬉しいです。少年時代のヒュンケルは宝物です。ハドラー立志編も感動ものでした。猫耳はエルフイヤーのせいだったようです。でもあのサラサラ髪はやっぱり自前だったみたいですよ、ヒムさん!アバン先生もおつかれさまです。ポップと同じように、先生は見てますよね。いろいろな攻撃を試し、効果のある方法を探っている。ただ、ポップにはダイがいましたが、勇者アバンは観察も推理も実行もひとりでやらなくちゃならないので大変そうだと思いました。

さて、「獄炎」でハドラーの動機が語られていました。
「この魔界は今や最低の地獄だ。神々にすら見捨てられた牢獄…………オレはこの腐った世界を出て地上を支配する」
ダイ大二次として魔界から脱出する話を書いていますが、こうはっきり魔界を忌避してくれたのはハドラーが初めてだと思いました。ザボエラとかだと魔界は故郷という扱いですから。うちの二次だと、こんな感じ↓。話しているのは、魔界通ということで語り手にしたヴェルザーの魂inドラゴンの赤ちゃん。

 あのさ、とダイは真顔になった。
「そもそも黒い海って、何?」
 生まれたばかりのドラゴンの姿をしたヴェルザーは、まだ柔らかそうな羽を上下に動かして考え込んだ。
「オレも魔界の民もあれを『海』と呼んでいるが、塩水でできているわけではないのだ。なんと言えばよいか、あれは暗黒闘気になる前の何かだ」
「何かって?」
「哀しみ、憎しみ、妬み、または劣等感、焦り、殺意、怒り、後悔、不安。そのような負の感情だ。そういった感情は重くてな。下へ下へと流れ落ちる。その行きつく先が魔界だ。いや、違うな。このような負の感情を流して捨てるゴミためを魔界と呼んだのだろう」
「誰が?」
「いにしえの神々よ」
あっさりとヴェルザーは答えた。
「神々がこの世の仕組みを決めたのだ。魔界には太陽を与えないと決めたのも神々だ」
 ダイは、茫然としていた。
「そんなの、ひどいじゃないか」
「おお、ひどいとも。こうして負の感情は魔界の底へたまり続けた。そうしてできた黒い海は、生き物の生命エネルギーを削ぎ取り、吸収するというやっかいな性質を持っているのだ。しかもあらゆる負の感情を吸い寄せるから、海の水位は年ごとにあがっていく」
 ダイは床を見つめてつぶやいた。
「おれ、神々ってもっと優しいんだと思ってた」
「竜の騎士の小せがれ、おまえは神々に会ったことがあるのか?」
ダイはうつむいたまま首を振った。
「なら、お前の言い分はただの思い込みだな」

前回のサンプルでポップが言ってた箱舟離水時の件ですが、こんなふう↓になりそうです。

 黒い水平線が盛り上がり、銀のヒドラのように何頭もの海蛇が頭を突き出した。
「まずい、船が!」
ヒムたちは飛び出そうとした。次の瞬間マジックフライト一号と海蛇の群れの間で、白く煌めく光が爆発した。
「な、なんだ」
あわてて覆ったが目がくらんでいる。だが、聞き覚えのある声が響いた。
「それ以上近づくな」
はっとしてラーハルトが顔を上げた。
「ダイさま?」
 ヒムは魔界暮らしの間にようやく成長したダイに慣れたところだった。今でもどうかすると昔の、小柄なくせにパワフルな少年のダイを思い描いてしまう。だが聞こえたのは、大人になったダイの声だった。
「これ以上非道を行うなら、竜の騎士の制裁をおまえに下す」
殺気を漂わせた冷ややかな声だった。
 凶悪なほどまぶしい光のなかに、ヒトであり、魔であり、竜でもある姿があった。バランよりはやや細身だが、青く発光する紋章を額に宿し、背に竜翼を背負い、筋肉の上に鱗と剣板をまとう姿は、神々の造った最強生物、竜の騎士に間違いなかった。
大魔王逝って五年、魔界に神はいない。だが人工太陽が水平線に近づく魔界のたそがれの中で、竜の騎士はいとも神々しく、そして大きく見えた。
 竜魔人ダイは両腕を前に突きだし、手首を重ねた。ドルオーラの準備体勢だった。
「ダイさまっ」
「おれはここだよ」
ヒムたちは振り向いた。ちょっと苦笑したような顔のダイが後ろにいた。ドラゴノイドではなくヒトの姿で、大きめのチュニックを身につけ背に二振りの剣の鞘を背負い、その上からマントをつけていた。
「え、あれ?」
ダイは人差し指をたてて唇にあてた。
「あれは、ポップの造った身代わりなんだ」
 ヒュウ、とヒムは無音の口笛を吹いた。よく見ると、マジックフライト一号の甲板で、ポップが両手を天に突き上げてガッツポーズをしていた。
「マァムはもう、飛竜たちといっしょに乗船したよ。みんな、このすきに船に乗ってよ。あの身代わりが出現している時間は長くないから、あいつが下がったらすぐに出航する」

「捏造魔界編」全体のうちつかめているのは八割五分。でも残り一割五分がクライマックスなんで今からがんばらないと、と思ってます。自分の日記だから、誰かこの二次を読んでくれる人がいる前提で書いてもいいよね?今がだいたい二月末、来月の中ごろ、3/17(日)をめどに、どのパートにどのくらいの文章を書き込むか決めます。それができると目次が作れます。目次ができたら当サイトの「捏造魔界編・準備ページ」とPixivにおいてある「捏造魔界編アウトライン」を作り直します。そこまで来たら第一話アップというか、大風呂敷を広げ始めようと思います。目標は三月末です、目標は。その間に自分がダイ大に狂ったままで、どうか正気に戻りませんように。

拍手御礼again(2/11)

>アベルさん初登場以来~の方、おいでませ。DQ5の二次歴は長い方だと思っていますが、まじめにフローラさんを書いたのは#フローラの日が始まってから、かもです。フローラに限らず天空の花嫁たちは、5主がいてこそ輝きますね。特にアベルフローラ組は書くのが楽しいカプです。ダイ大二次のほうもありがとうございます。メルルさんは捏造魔界編にちょこっと出演してもらう予定です。捏造魔界編の前半はダイ発見がメインなので、そういうとこで輝いてほしいという願望込みです。連載始まったら、またお越しいただけると嬉しいです。

拍手御礼(2/8)

>さすが嫁の中で~の方、いらっしゃいませ。フローラの前世がホイミスライムだったら5主の前世はさまよう鎧説、ありだと思いました。さまよう鎧がダンジョンへの侵入者と闘っていると、ぱっと飛んできてベホイミをかけてくれるなんて、オシドリ夫婦ですよね。間違いだったら申し訳ないのですが、毎年読んでくださる方でしょうか。いつもありがとうございます。

無敵の笑顔のフローラさん(2/6)

DQ5系二次創作「ホイミスライムのアイドル」をアップしました。小説一覧⇒DQ5系小品集からご覧いただけます。今日は2/6、ネット上では語呂合わせで「フローラの日」ということになっています。が、雪かきをしていて、すっかり忘れていました。思い出してから短時間で書いたものなので、つじつま合わないところもありますが、勢いだけは本物です。フローラが仲間モンスターのホイミスライムを気に入っていて、ホイミスライムたちもフローラをアイドルにしている、なんていう設定は本編にはありません。とんぼの捏造です。でもビアンカと言えばベビーパンサー、みたいな感じでフローラにモンスターをあてはめてみたらなんかホイミスライムになりました。たぶん、昔のドラクエ4コマの連想だと思います。……では、デボラさんは?なかなか楽しいネタになりそうなので、3/8のデボラの日までに考えてみようと思います。

そして実家の安心感(1/26)

DQ2二次創作「幻の町の『まじめ屋』」をアップしました。小説一覧⇒DQ2発売記念日小品集からご覧いただけます。DQ2はなんと発売37周年になるそうです。ネット上ではイラストはじめ、このゲームの思い出を懐かしく語るコメントが多くみられました。とんぼもお祝いをしたくてSSを書いてみたのですが、始めたら面白くて5000文字超えました。なんか、昔いっしょに遊びまわった友達とひさしぶりに会ったような楽しさに、実家の安心感を添えた感がありました。

ついでですが、本日は当サイトの創立記念日でもあります。↓で予告したようにがんばっていくつもりですので、また一年よろしくお願いいたします。

眼鏡をかけた玉ねぎ(1/25)

 前回の続き、というわけではありませんが、好きなキャラがたくさん出演しているので、短いながらアバン対ハドラーの一シーンで描写の練習など。「勇者アバンと獄炎の魔王」第38話「おお勇者よ」の後半です。

 わかった、とつぶやいて、魔王は玉座から立ち上がった。玉座の前に立つハドラーは優れた上背の強靭な身体に魔力を満々と湛えていた。
「ならば……雌雄を決する以外の選択肢はないな」
 アバンは剣先をあげた。ハドラーとの直接対決は当然の帰結だった。
 いきなりハドラーは右手の上に炎の魔力を生じさせた。先制攻撃か、とアバンは身構えたが、ハドラーはいきなりふりむき、玉座へ向かって魔力をぶつけた。
 人呼んで獄炎の魔王。ハドラーの炎は玉座を消し炭と化し、背後の壁すらもぶち破った。
 燃え上がる天蓋の下から、暗い通路が現れた。
 ハドラーはアバンに背を向けたまま、残骸を踏んで通路へ足を踏み入れた。後ろを見るでもなく、つぶやいた。
「………ついて来い。この場はオレたちには狭すぎる……」
 魔力を競い、闘気をぶつけ、物理で削りあう。凄絶な闘いになることを、ハドラーも悟っている。アバンは魔王について暗い通路へ入った。
 おそらく地底魔城の内部なのだろう。石を積んで造った通路はひたすらに無駄を排した直線的なつくりだった。通路の先、巨人が出入りするような巨大な入り口抜けると、そこには地下空間が広がっていた。
 やはり石造りだが柱が整列している。柱の基壇と天井飾り、そして柱の中腹に、魔力をこめた文様を彫りつけた太い円柱だった。
 ようやくハドラーが振り向いた。
「我が物にならんのなら……おまえはただ邪魔な存在だ。……死ね、勇者よ」
 無表情にそう宣言した。アバンは言葉を返した。
「………それも…断る!」
 魔王と勇者は共に闘気を全開にした。この対決の場を見ている者がいたら、秒に満たない時間で一気に最大まで引き上げた闘気のために、その場の空気が激しく震えるのを感じたことだろう。
 事実、柱のひとつは細かく振動し、その陰に隠れた監視モンスターを揺るがしていた。

 地底魔城からはるか遠方にあるとある城で、つぶやきが起こった。
「始まるな」
 その声は白い紗幕で覆った玉座の奥から聞えた。玉座の前に設置された水晶玉には、監視モンスターの視界を通じて、今まさに始まろうとしている魔王と勇者の決闘が映し出されていた。
「……ウフフッ」
と誰かが笑った。玉座にいた人物は、すぐに気づいたようだった。
「……死神か」
 甲高い子供の声が場違いな陽気さで叫んだ。
「当たりだよっ!」
 どこからともなく現れたのは黒衣の道化だった。星と月の飾りを下げた大きなビコルヌをかぶり、黒の上下にケープをまとう長身の男に見えた。が、その顔面は黒光りのする仮面で覆われていた。子供の声の主、一つ目の小悪魔がその肩にとりついていた。
「魔界の神ともあろう方が随分ローカルな対決を見物されるんですねぇ」
 丁寧だが慇懃無礼に近い口調で死神と呼ばれた道化が揶揄した。隠された玉座から放たれる強大なオーラを歯牙にもかけない態度だった。
「どれ、ぼくのカードで占ってあげましょうか?」
 あまつさえ、どこからかトランプ一式を取り出し、銀の手甲で指まで覆った手で渦を巻くような見事なシャッフルを始めた。
「よさんか。おまえの占いは外れたことがない。興が醒める」
 そのつぶやきを、死神はオーバーアクションで受けた。
「ええーっ?いやいや確認のためにぐらいの認識でしたよ」
 人間と魔族が戦えば、魔族が勝つに決まっているのだから。占いなど本当は必要ない、と暗に死神は言っていた。
「結果は明白でしょ。あの魔王クン、今地上で暴れている魔族の中じゃ最強だって言うじゃあないですか。天地がひっくり返ったって人間ごときに倒せるわけが……」
 玉座の声は、ぼそっと告げた。
「…ひっくり返るかもしれんぞ、その天地が」
 からかいまじりの笑顔が凍り付いた。死神は背中の後ろでカードの渦を広げ、一枚を抜き取った。そのカードをのぞきこんで死神は目を見開いた。同じく小悪魔もカードを見てつぶやいた。
「うそぉ」
 死神が得た占いは、スペードのエースだった。

 床の敷石をかかとで砕き、魔王と勇者は互いに向かって同時に飛び出した。
 片や魔力をのせた力の拳、片や勇気を込めた光の剣。
 両者はまさに激突しようとしていた。

二人には狭すぎるから、とハドラーがアバンを別室へ連れていきます。魔王と勇者の一対一という対決は、のちにダイがバーンとサシで戦ったシーンにも通じるものがありますが、クライマックスとしてたいへんオーソドックスだと思います。関係ないかもしれませんが、今回38話のサブタイトル、「おお勇者よ」は、旧アニメのOPの一部のようにも見えますし、古参DQファンにはなじみのあのセリフの一部にも見えます。「……死んでしまうとは情けない」、いえいえ、縁起でもない。

とんぼは昔からアバン先生に惹かれます。その理由を考えてみたのですが、その魅力は玉ねぎのように皮をむくとどんどん異なる顔がでてくるというあたりじゃないかと思っています。
一番上の皮はおちゃらけ系二枚目半キャラ。
そのひとつ内側は草食系常識人学者タイプ。
さらに内側にあるのが慈しみと信念を兼ね備えた勇者。
忘れちゃいけないのが、すべてを包む悲劇、自己犠牲呪文で散るエピソードです。

かるい感じに見せておいて、実は頭良くて強い人。だけどそれだけじゃたぶんここまで惹きつけられなかったと思うのです。人格そのものを縁取る黒々とした無念、激情、決意が、三十年以上たった今も心をつかんで離しません。
「……あまりに秀ですぎるその能力を押し込めるかのようなその立ち振舞い……そしてその奥から感じる重厚な完成度……いつまでも使徒たちから尊敬され続けるわけだな」
とは本編(「白い宮庭の決闘!!の巻」)に登場の、ミストバーンによるアバン評です。ただ同じシーンでポップは師を評して「ウケをとらずにはいられない性格」と言ってますが。
 とんぼも、アバン先生のお茶目は素じゃないかと思ってました。が、「獄炎の魔王」のほうの若アバンと見比べると、ちょっと違うイメージも生まれたりしています。
 なんというか、成長したヒュンケルに似たところがありませんか。
「自分が幸せになってもいいとは思えない」
のような戒めが、常に心の底にあるようなイメージ。
 ヒュンケルの場合、ひたすらストイックに戦いに没頭するところを、アバンの場合、他人に自分の哀しみを見せまいとして、あえてにぎやかにふるまっている感があります。
 そうだとすると、アバンが幼いヒュンケルに、バルトスの最後の願いを話さなかったわけがなんとなく察せられます。
 あれは、アバンにとって一種の自罰だったのでは。
 少なくとも、小さなヒュンケルにとっての故郷、地底魔城を破壊したのは、勇者アバンだったのですから。

 長々とすみません、推しの話になるとオタクは饒舌になるもので。捏造魔界編の進捗です。↓は箱舟で魔界から脱出する航海の事前準備です。話しているのはポップ、聞き役にダイ。

「しょうがねえな、よし、子供でもわかるように説明してやる。いいか?今四隻造ってる箱舟が、船団としてまとまって飛ぶとするだろ?」
 ダイは言い返した。
「飛ぶ、ってところが問題なんだろ?」
「そこはほら、トベルーラの応用だ。自分の身体じゃなくて魔法陣から魔法力を放出して飛ぶ。その魔法陣は船そのものに描いておく」
 ベルトからブラックロッドを抜き取り、その先端を使って濡れた砂浜にポップは図を描いた。
「ここが船を造っているドックで、これがゲートキーパーのいるとこにつながる旅の扉。船団がこうまっすぐ飛べば早いんだが、たぶん監視のカラスに見つかってあっという間にヤツが来る」
「おれたちを逃さない気だろうね」
「ああ。だから、海の上を避けてこっちのルートを通る」
 ポップのロッドが砂の上に別の線を引いた。
「魔界の山岳地帯の上を飛ぶルートだ。ルート沿いに罠を仕掛ける。このあいだ師匠からそのためのカードを預かったんだ。カードのうち一枚は『櫛』に使うことにした。あいつは宙を浮いて箱舟を追いかけてくるはず。そこを狙ってだな……」
 ポップは説明を続けながら砂の上に三角形をいくつか描き加えた。
 聞いているダイはうなった。
「そんな呪文、聞いたこともないよ。重圧呪文(ベタン)じゃないんだね?」
「同じ地属性だが、呪文としちゃあまったくの別口だ。これが上手く行ったらあとは余裕なんだが、たぶんそれほど甘い敵さんじゃねえよな」
「そしたらどうするの?」
「二枚目のカード『川』の出番だ。あいつを川の流れで押し流そうって罠さ」
「あいつ、水関係は効かないと思うよ」
「誰が水だって言った?」
「え?」
 ポップはまた地面に絵を書き添えた。
「……ってわけだ」
 思わずダイはつぶやいた。
「えぐいよ、それ」
「そのくらいやってちょうどいいのさ」
「そっか。まあ、これだけやったら、あいつも追ってこれないよね」
「まず。正直、箱舟を飛ばしちまえばこっちのもんだと思ってる。一番危険なのは、四隻の箱舟をドックから出して離水発進する瞬間だ」
 ポップは片手で額をつかむような仕草をした。
「黒い海から一番近い。監視の目が一番多い。船団が飛び出してあるていどの高さに上がるまで、攻撃もさんざん食らうはずだ。呪文で船団全体の守備力を上げるしかないが、それをやると推進力に使う魔法力が……」

↓はダイたちが魔界につくった隠れ家の町の中。クロコダインとポップは地上から危険物を魔界に持ち込んでいます。以前視点人物としてつくったキャラ「ラノ」が再度視点を務めています。

 ときに、とクロコダインが言った。
「集めてきた……コレのことだが、どこへ保管するつもりだ?」
クロコダインは二人のニンゲンの前に、大きな手のひらを広げてみせた。ポップがぎくりとしてあとずさった。
「わっ、うわっ、おっさん、用心してくれっ」
「おお、悪い、悪い。なに、落としはしないさ」
遠目で見る限り、クロコダインは手のひらに金属の筒のようなものをいくつか載せているようだった。
――魔法の筒だ。
この隠れ家の町で暮らしているとしょっちゅう目にする。驚くほど大量の荷物を収納して持ってくることのできるアイテムだった。
「この状態で落としたって、いきなりドカンはないはずだ、理論上は。影響があるのは、物理より魔法力だからな。でも、とにかく心臓に悪いぜ」
そう言ってポップはつばを飲み込んだ。
「とりあえず、岩堀の魔族が預かってくれることになってる。三人いるんだから、二つずつ持ってこうぜ」
とポップが言い出した。
「おれが二個、ダイも二個だ」
「残りはオレが持っていこう」
 三人とも妙にぎくしゃくした足取りで歩いていった。
「あ、手汗ですべる」
「バッカ、おまえ、本気でやれよ!」
「い、いざとなったら竜闘気で……」
「縁起でもない、やめんか」
――なんだ、ありゃ?
心の中でつぶやいたつもりが、声に出てしまっていた。クロコダインが振り向いた。
「おお、ラノか」
あ?とポップが言った。
「いつぞや絡んできたリカント野郎じゃねえか。そっか、おまえも魔界脱出組か。ダイ、こいつがラノだ。前に岩堀の里で勝負したやつ」
 ようやくラノの中で、うわさの竜の騎士とダイという若者が結びついた。
 ポップより少し背が高く、やや硬そうな黒髪と大きな目をしている。本当は竜魔人になれるはずなのに、なぜかヒトの姿をしていた。魔界の標準から言えば、わざと“なめられる”ような外見をとることにほとんど意味はない。侮られても不思議はないのに、竜の騎士ダイは堂々としていた。
 それじゃあ、とラノは言った。
「おまえの最高の友だちは、竜の騎士なのか?」
ダイは明るい笑みを浮かべた。
「そうだよ!おれがダイ、ポップの友達なんだ。ラノ、今度ゆっくり話したいね」
「今日は手の離せない用事があるんだ、またな」
そう言って二人は背を向けた。クロコダインも、喉の奥で低い笑い声をたてて、行ってしまった。

実は、本当なら今日までにラストまできちんと作りこんで、来月からスタートです、とかやりたかったんです。が、年末年始を甘く見てまして、まだやることがだいぶ残ってます。
「捏造魔界編」は長丁場なので、無制限に予定を伸ばすときっと完成しない気がする。というわけで、来月の進捗報告では少なくともいつからスタートするかまで打ち出しておきます。そうしたいです。その予定です。たぶん。がんばれ、自分。というわけで来月はマジになってると思いますので、ふざけたことを描きこむチャンスは今回がラストかも。ここから先はたぶん原稿にならない、けしてpixivとかに持ち出さない、プラン未満です。しかも人によっては不快かと思いますので、ダメそうならこの日記を閉じてください。題して「闇落ちアバン」。




元ネタはXで見た闇落ちアバン先生です。どなたが描かれたかをきちんとメモしておかなかったので作者様がわからなくなってしまったのですが、光の、正義の側に立たないアバン先生でした。一目見て、玉ねぎの皮がまた一枚むけて新しい顔を見た、と思ったのを覚えています。そのときに考えたことですが……。

アバンが闇落ちするなら、まず考えられるのがカールのフローラ王女の身柄か命が脅かされたケースだと思います。フローラを脅かすことができるのは、アバン自身がハドラーの相手をしているのでハドラーを除外すると、大魔王バーンその人か、ミスト、キルあたりでしょう。タイミング的にアバンがハドラーを破った瞬間ではないかと思います。それより前でも後でも、大魔王側には勇者アバンを抑える理由がないからです。

闇ルートはこんな感じ。
「もし余の味方になれば、王女の命を助けよう。どうする、勇者よ、余の味方になるか?」
敵の力量を正確に測れるゆえに、アバンは今の自分ではかなわないと悟り、フローラの無事と引き換えに自ら魔王軍へ下る。しかし!普通に闇落ちされてもつまらないじゃないですか、だって、アバン先生だし?というわけで、こんなのはどうでしょう。
「申し出を、お受けします。ただし、条件があります。私を魔王軍の幹部にしてください」
大魔王バーンは半ばいやがらせ、半ばしゃれのつもりで、アバンをハドラーの後任に任命する。まもなくアバンは傑出した中間管理職であり人心掌握の天才であることを見せつける。魔軍司令アバンの誕生だった。(いろいろとやばい)
結果として地上世界はがんじがらめに支配され、反抗の隙さえ見つけられないほどの管理を受ける。ただしその分、無意味な略奪や破壊もなくなった。
「人間を魔軍司令にするなんて、お戯れがすぎるんじゃないですか?どこがそこまでお気に召したのやら」
キルバーンがぶつぶつ言うと、大魔王はグラス片手にうそぶく。
「ひも付きでないあたりが魅力でのう……」
かるくムカついたキルバーンはアバンに監視をつける。
(たぶんアバン先生なら、大魔王様のチェスの相手もしてくれると思います。もう少し妄想かましてよいですか?)
ある日チェスでアバンが勝った時、大魔王はアバンに褒美を取らせると言い出します。
「では、ひとつお願いがあります」
実はハドラーはアバンに敗れたが、息はあった。現在バーンパレス内の牢獄に囚われている。
「ハドラーには恨みがあります。とどめを刺すことをお許しください」
魔族にとってその申し出は常識の範囲内だったので、バーンもミストバーンも意外には感じることなく了承した。
違和感を懐いたのはハドラーだけ。案の定アバンは牢獄で二人きりになった時、元魔王にささやいた。
「大魔王バーンに一矢報いる手があります。一口乗りませんか」

ハドラーが死んだことにしてアバンは彼を救い出し、マホカトールで大魔王の目から隠したデルムリン島へ匿う。同じ島に(ロカと)レイラ、マァムも。ハドラーには地底でバルトスを始末する時間の余裕がなかったはずなので、バルトス生存。ヒュンケルを連れて移住。ブラス、健在。

だが、キルバーンは監視からその情報を断片的に得ていた。それを知ったアバンは自らデルムリン島のことを明かす。
「いいのかい?ぺらぺらしゃべっちゃって」
「そちらこそ、私を味方につけたくはないですか?やがて来るべき日、あなたは大魔王と敵対する。現状では、バーン+ミストバーン対あなた。二対一です。二対二のほうが有利でしょう」
「キミがボクに味方してくれるって?ボクがそれを信用する理由がどこにあるのかな?」
「あなたの胸の中にですよ」
「口が達者だなあ」
「あなたほどじゃない。私はね、愛する人の命以外のすべてを失ったのです。残りの人生はただのお遊び。どうせ遊ぶならスリリングな方が楽しいでしょう?」
伊達眼鏡を光らせ、すさんだ笑顔でそう言い放つ危険な男を、死神と小悪魔は息を呑んで眺めていた……。

アバンの指示は明確だった。デルムリン島で、いずれ魔軍司令アバンを、そして大魔王バーンを倒すための勇者と、そのパーティを育成すること。一方マトリフだけは情報収集のため、地上を放浪していた。時々島へ戻ってくる。ある日マトリフは、占い師ナバラと孫娘を救助した際に、お礼に古代占布術を施してもらい、ランカークスというキーワードを得る。その村へ行ってみるとすでに廃墟となっていたが、無人の鍛冶屋の奥から泣き声が聞こえた。鍛冶屋の裏手、薪小屋の隅に三歳ぐらいの男の子が匿われているのをマトリフは発見し、その子をデルムリン島へ連れていくことにした。

ある日のこと、島から見て北西の方角に異変が起こる。壮大な爆発が起こり、大地が吹っ飛んだ。
「あの方角は、アルキードか……」
嵐が巻き起こり、デルムリン島へ至る。
とある船が難破して、幻の竜に守られた小さな漂流者が島へ流れ着く。
額に紋章を宿したその子は、運命の道を歩み始めた。
大冒険が始まる……

なんていう妄想でした。こんなところまで読んでくださってありがとうございました。

追記:サンプルの一部がなぜかペースト出来ていませんでした。あとから付けたしました。

拍手御礼(1/13)

>10年以上前から~の方、とんぼが“入り口”になれたなら、それはもう誉れです。ぐっと胸を張っていきたいと思います。5主とヘンリーのコンビはとんぼにとって永遠の推しです。このふたりはとんぼの頭の中で今でも仲良く冒険しているので、またいつか作品にできたら、と思っています。熱いコメントをありがとうございました。

拍手御礼(1/1)

>あけまして~の方、新年早々のご訪問、ありがとうございます。日記ばっかりすすんで作品をなかなか出せないのですが、今年は少しがんばっていきたいと思います。どうかよろしくお願いします。

あけましておめでとうございます(1/1)

あけましておめでとうございます。このお正月もとんぼは脳内魔界ですごしてます。ダイといっしょだったり、若ピサロ様といっしょだったり。歩みは亀のようですが、これはこれでとんぼは幸せです。

さて、整理のためいろいろと覚書。このページにあったダイ大と獄炎関連の書き込みは捏造魔界編準備ページへ引っ越しました。また描写の練習「決闘・地獄門」は、ダイの大冒険二次小品集へ。また2023年の日記そのものはこちらへ。

新しい年には、また勝手なことをこの日記でほざくと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。